講 中 の 安 全

大嶺講 大嶺講講則 行事 大峰登山案内 先達・入講 中先達・大先達
●集団(講)のルール(講則)を守る。
過去のトラブルからルールが出来ており、ルールに反すれば、
トラブルとなっています。
桜本坊の講員は礼儀・礼節を守り、山伏文化伝統また大峯修験、また桜本坊のルールを基に発言・行動し、山伏文化の保存、また講中安全を守る責務・責任を負っています。
●3構内の平等。
桜本坊また先亡先達・先輩先達に対して、またお互いに対して、あらゆる関係者に対しての礼儀・礼節を、 わきまえた上で、講員は、皆等しく貴重な御縁の大切なお仲間となっています。
 礼儀・礼節無く、融和・講中安全を無視し、個人の平等感や一般常識を以て主張・行動をすれば、例えその主張が正しくとも、講の融和は保たれず分裂に至ってています。

講中安全を保てない根本的な原因
[その1]
我々々の社会的定義は、大峰山・山伏文化保存の奉仕活動です。
生活の為の仕事ではなく、個人的には趣味・道楽の類となります。
個人的な楽しみに、堅苦しいルールは必要を感じるものでは有りません。
寧ろ個人の「和気藹々・気楽に」を邪魔するものの様に感じてしまいます。
又、ルールに無かったり、反する事があっても、
ルール(講則)を持ち出しにくい雰囲気があります。
その結果、知らず知らずのうちに無法状態と成ってしまいます。

[その2]
集団では、ご縁が永くなれば、数えきれない程の色んな事により、色んな意味を含んで、本人の好む好まざるに関わらず、自然の流れで必然的に役割が定まってきます。天命により使命が与えられる事と成ります。
反面、仏道修行といえども、俗世の人間の業を抑えきれず、寧ろ深まり業欲な状態と成る場合も現実としてあります。
俗世間の出世競争や、上や下や、えらいえらくない、かっこ良いかっこ悪い、業欲な感情を修行に持ち込み、濁った心での修行は、六根清浄懺悔懺悔の験徳修行とはほど遠いもので、験徳により保たれている講も自然に分裂と成ります。
験徳修行は、自他の業との闘いでもあります。
  
講則第11条
現在、講で行っている事、又、過去の殆んどのトラブルに、
直接的・間接的に関わっています。
緊急また重要な事は、「総会」でもなく「講元」単独でもなく、
「三役」で決定し得る、と定められています。

(1)緊急事項
何時何時迄に決定すれば良いと「決定期限」を考えても、
辞退やキャンセル等で期限通りに決定が施行されないのが現実です。
問題が発生した時、出来るだけ早く解決するのが望ましい「緊急事項」と成ります。六根清浄懺悔懺悔は、修行をするには必要な事と成ります。

(2)重要事項
講員に連絡する必要がある情報は、全て大事な情報です。

(3)総会
講則に「総会」の詳細規定は無いが、集まってる者だけで決める会では無く、
全講員平等の「総会」とは、総会日時・場所を調整決定するのでさへ困難な上に、
全講員に議題を連絡し、欠席委任なり出席を確認する必要があり、
開催自体、大変困難で時間lを要します。
尚、総会の開催は重要事項で、開催の決定は三役に責任を委ねられています。

(4)決定
桜本坊講社としての最良の決定を導くには、
山伏の事、桜本坊の事、修験道の事、色んな事を、
見たり聞いたり経験して得る事に成る考え・根拠が必要となります。
・山伏文化保存の考え。
・桜本坊現在・過去の情報・データー。
・講内平等の考え。

(5)三役
 (4)の考え・根拠を以て判断出来る方で、
 桜本坊講社としての最良の決定に導く責任が有る方。

講則第8条の<補>に、「役員は全て名誉職とする。・・・」とあり、
権利の無い役職と定められており、決定する権利も有りませんが、
講としての最良の判断力を持つ「三役」には、判断する責任が有ります。

山伏活動に、権利を有する地位・出世はありませんが、
引きの先達は、引いた先達を指導・監督する責任が有り、
先達は新客の修行の安全を守る責任が有り、
講員は、講則を守り、講中の安全を守る責任が有ります。

大切な仲間皆の平等な情報の共有



(1)講則5条の3により 
  連絡調整窓口・情報管理の責任を委ねられている総務長が、
  あらゆる情報から文書化・書類を作成。
※「言った、言わない」「こう聞いた、ああ聞いた」のトラブルから、
  文書、書類での連絡を基本としています。
※「誰から聞いた」「連絡してへんのか」のトラブルから、
  連絡調整の窓口責任が一本化されています。
(2)講l則11条により、三役を含む創講役員に配信。
  役員検討チェック、何かあれば総務長連絡調整。
(3)総務長が講員に配信連絡。

(4)講員は確認し意見があれば、総務長に連絡。
(5)総務長は、既に役員検討チェックの事柄ならその旨伝える。
  検討チェックされていない事柄ならば、(1)→(2→(3)を繰り返す。

世のバブル崩壊・20年の空白・少子高齢化は、修験道の世界でも同じです。
それは、私共も含めて先輩行者が10年20年、新客さんを引けなかった結果です。
当講はそんな中でも、有難い事に多くの新客さんとのご縁を頂き、
感謝を以て、役員総がかりでお世話をし先達が増えてきた希少な講であります。
我々は、これに感謝し、更に登山の安全・講中の安全、安全を第一に考え、
誰もが安心して、新客さんに紹介出来る大峰山、大峰修行に努めます。

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